【購入レビュー】危険物乙4の過去問題集 合格できる2冊を厳選!過去問題集選びで悩んでいる人は、これで解決!

はじめに

今回、危険物乙4試験合格のために必要な過去問題集を2冊厳選しました。

  • 公論出版 乙種4類危険物取扱者試験〇〇年版
  • オーム社 過去問パターン分析!乙4類危険物試験解法ガイド 鈴木幸男著

どちらか1冊を繰り返し解き、試験を解くための知識と実戦力を磨くことで、確実に合格レベルに到達できる2冊です。

正確にいえば、オーム社 過去問パターン分析!乙4類危険物試験解法ガイドは、「過去問」ではないのですが、過去問を十分に分析した予想問題なので、過去問と同等です。

できるだけ多くの問題を解きたい人には

「公論出版 乙種4類危険物取扱者試験〇〇年版」を

厳選された問題を何度も繰り返し解きたい人には

「オーム社 過去問パターン分析!乙4類危険物試験解法ガイド 鈴木幸男著」

をオススメします。

過去問題集を解く目的

合格に必要な知識の発掘

過去問題を解けないということは、合格レベルの知識を覚えていないということです。

覚えていることと、覚えていないことをハッキリさせましょう

覚えていないことを発掘して、試験本番で解けるようになることが大切です。

実戦力を磨く

どんなにたくさんの知識を暗記できたとしても、試験問題を解けなければ合格できません

問題を見て、覚えている知識を思い出し、答えを導くこと。

すなわち、危険物乙4試験に合格するには、試験問題を解く実戦力が必要です。

実戦力を磨く簡単な方法が、過去問を解くことです。

テキストを読んでいるだけでは実戦力は磨きません。ぜひ、過去問を解きまくってください。

本番の問題に負けない準備

最も多い、過去問題集に対する誤解は、「同じ問題が出るから解く」です。

はっきり言って、同じ問題が出るかは、運です。出ればラッキーです。

本当に大切なのは、過去問題集を解いた合格者たちが感じている

「問題集で見たことがある問題が多かった」ことです。

過去問を解く中で覚えた知識が、本番でも使えたから感じたわけです。

決して、出そうな問題を覚えるのが、過去問題集の目的ではありません

公論出版 乙種4類危険物取扱者試験〇〇年版

公論出版の乙種4類危険物取扱者試験〇〇年版は、テキストと過去問題集の機能をもっています。

  • 過去問題を解くために必要な知識をまとめたテキスト
  • ジャンル別の過去問題演習

一般的な危険物乙4のテキストとは違って、ほぼ「文字」だけです。

カラーではなく白黒印刷なので「文字だらけの圧迫感」があります。好みが分かれると思います。

たんたんと問題を解いて解説を読んでいく、ちょっとかためな雰囲気の問題集です。

圧倒的に多い問題数

法令物理化学性質・消火方法収録問題数
206問178問111問全495問
公論出版 乙種4類 危険物取扱者試験 2021年版 の収録問題数(しばやん調べ)

2021年度版の収録問題数は、3科目あわせて495問。

出題のパターンや合格に必要な知識を覚えるには、十分な問題数です。

圧倒的な問題数を収録しているからこそ、2~3回繰り返すと、間違いなく合格レベルに到達できます!

問題を解いて、解説を読むだけでも合格に十分な知識が手に入ります。

問題数が多いため、勉強時間を長めに予定する必要があります。

要点がまとめられたテキスト

一般的な本問題集の使い方は、次の流れだと思います。

  1. テキスト部分を読む
  2. 問題を解く
  3. 解説を読む

テキスト部分は、過去問題を解くために必要な知識をまとめたものです。

問題を解くために作られた「カンニングペーパー」のように要点のみを集めたものです。

問題集を2回目、3回目と繰り返す際には、必要十分の内容で本当に助かるテキストです。

他のテキストは不要で、問題集だけで試験当日まで勉強ができます。

しかし、初めて問題集を勉強しようとする場合には、シンプル過ぎて不親切に感じると思います。

決して、危険物乙4の概要を理解しようとして読む内容ではありません。

もし危険物乙4の全体像や、絵などで直観的にイメージをつかみたい場合は、別途市販のテキストを購入することをオススメします。

「文字だらけの不親切さ」に嫌気がさし、問題を解く意欲まで無くなってしまうのはもったいないですから。

過去問題を解いて、復習を繰り返すにはこの1冊で十分。別途テキストは不要

初見の受験者にとっては、シンプル過ぎる。別途市販のテキスト購入をオススメ

オススメの問題集の使い方

まず、テキスト部分は読まないでください

最初から、問題を解いていきましょう!

そして、解説を読んでからテキストを読みましょう。

テキストを最初に読まない理由ですが

  • 問題を解いてから、結局もう一度テキストを読む必要がある
  • テキストを読む時に、どの部分が重要なのかわかる

問題を解く前に、テキストを読んでも、シンプルな内容過ぎて理解できないと思います。

解説を読んでもきっと理解でないので、テキストを再度読むことになります。

二度手間になるのなら、初めから読まないほうがいいです。

また、先に問題で必要な知識がどのように問われているか見ておくことで、テキストの重要な部分に気づけるようになります。

やみくもにテキストの内容を覚えるより、より重要なところを覚えましょう。

1回目は、確実に時間がかかります。

しかし、1回目で勉強した成果は、2回目、3回目と問題集を繰り返すと目に見えて出てきます。

かかる時間も少なくなり、想像以上に短めの時間で繰り返すことができます。

ぜひ、少なくとも2回は繰り返して問題集を解いてみてください。

1回目で必要な知識の暗記、2回目で復習、3回目で総仕上げが理想的

問題、解説、テキスト確認の単調な繰り返しで、飽きてしまわないよう注意!

オーム社 過去問パターン分析!乙4類危険物試験解法ガイド

オーム社の過去問パターン分析!乙4類危険物試験解法ガイドは、過去30年分の過去問から「出題される可能性が高い問題」だけを掲載。

  • 要点のみをまとめたテキスト
  • 独自の分析により厳選された問題の演習、解法パターンの習得

テキストは、問題を解くときに必要な知識のみで、おまけ程度です。

全体として、白、黒、灰色、赤と色味は少なめですが、白黒のみに比べると見やすくなっている問題集です。

また本書の「過去問分析」に対する本気度を感じるのが、問題集のページ構成です。

簡単にいうと、本試験で問題〇〇番には、これらのパターンの問題が出ると言い切っています。

本書は35のテーマで構成されています。このテーマ数は、危険物乙4の実際の試験問題数35問と同じです。

つまり、試験問題全35問それぞれで出題されるパターンを分析、予測した問題集といえます。

少なめの問題数

法令物理化学性質・消火方法収録問題数
92問75問69問全236問
オーム社 過去問パターン分析!乙4類危険物試験解法ガイドの収録問題数(しばやん調べ)

私は、この問題集のタイトルを見たときに

「どうせ、根拠もなくそれっぽい問題だけを選んだだけだろう」と感じました。

が、著者の鈴木幸男先生のプロフィールを見て、「なるほど!」と納得に変わりました。

著者の鈴木先生は、30年以上も危険物講習の現役の講師をされている方です。

そして講習のついでに、地方の危険物乙4試験を20回以上も自ら受験

「試験問題を全部覚えてくる!」という離れワザをなんなくこなされています。

本当に試験問題を分析することに、並々ならぬ意欲と実績をお持ちです。

分析方法は、なんと鈴木先生の目!アナログだけど信頼性はとても高いというわけです。

少なめの問題数を質でカバーしていることは間違いありません

実際の試験内容に基づき分析された少数精鋭の問題

できるだけ多くのパターンを解きたい方には、問題数が少なめ

問題を解くテクニック

試験問題を解くためには、覚えている知識を使って正解を導き出すのが大前提です。

しかし、それは建前です。

本音では、5択の選択肢から1つ正解を選ぶだけの試験です。危険物乙4は。

現実的には、正解を選ぶのに手段を選ぶ必要はありません

いわゆる試験テクニックと呼ばれるものが、本書では紹介されています

本書の受験者の合格を第一に考えている姿勢を強く感じました。

とはいえ、「まよったら4番だ!」といった運頼みのテクニックではありません。

著者の鈴木先生の分析あってのテクニックです。

「問題の言い回し、文章にパターンがある」ことを利用されています。

たとえば、「〇〇〇であれば××だ」と聞かれたら正解!

というように、最近の出題傾向から分析されたテクニックが掲載されています。

知識だけでなく、合格率アップのテクニックも習得可能

テクニックと言えども、覚える必要あり

オススメの問題集の使い方

問題数が少ないことを逆手にとって、「1回でも多く問題集を繰り返す」ことをオススメします。

問題数は少ないですが、試験テクニック以外にも、合格率をアップさせるための情報が盛りだくさんです。

せっかく得た知識やテクニックがうろ覚えでは無駄になります。

試験本番で、自在に使えるように、問題集を繰り返すことで自分のものにしましょう。

問題数が少ないからこそできる合格率も上がる勉強方法です。

問題演習から習得した知識・テクニックをくり返すことで確実に自分のものに

繰り返し問題集を解けない場合、本番で知識・テクニックを活用できないリスクあり

まとめ

今回、紹介した2冊の過去問題集は特色は違いますが、知識やテクニックを自分のものにできれば確実に合格できる過去問題集です。

テキストの例題だけで合格される方もたくさんいます。しかし、試験は、試験問題すなわち過去問をやってなんぼではと思っています。

過去問演習の時間を確保できる人、試験本番に向けた実戦力を磨きたい人の過去問題集選びの参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。