こんにちは、しばやんです。
今回、危険物取扱者試験 乙4の難易度についての疑問と答えについてまとめてみました。
これから危険物取扱者 乙4 の受験を考えている人たちに読んでいただけたらと思っています。
特に、「難しい」という口コミを見て、受験をやめようかと悩んでいる人たちや
逆に「簡単」という口コミを信じて、一夜漬けで合格できだろうと考えている人たちに読んでもらえたら幸いです。
危険物乙4は難しい!
合格率が36.1%と低いですよね?
(答え)あなたが合格できる確率が、32.0%という意味ではありません。
合格率は、危険物乙4の難易度について多い疑問であり、誤解されている疑問です。
「一般財団法人 消防試験研究センター 試験実施状況」で公表されている危険物乙4の合格率の平均値は「32.0%」です。
たしかに、合格者は受験者のおよそ3人に1人程度です。ただ、それだけの意味です。
決して、合格率=合格できる確率ではありません!(合格率≠確率)
安心してください。周りの受験者が天才だろうが、勉強せずに受験した人だろうが、あなたの合格する確率への影響はありません。
危険物乙4試験において合格を決めるのは、あなたの勉強の結果すなわち点数のみです。
合格基準(全科目60%以上の正答率)以上の勉強をこれからやれば必ず合格できます!
何が出題されたか分からない試験ですよね?
(答え)市販の問題集と過去問サイトで十分に合格できます。
危険物乙4は、年間で全国のべ100回以上実施される試験です。
とても試験回数が多いため、試験問題は使いまわす必要があり、公表していないと予想できます。
しかし、試験主催者である「一般財団法人 消防試験研究センター」から毎年30問程度、実際に出題された問題が公表されます。いわゆる公式の過去問です。
公式の過去問に対して、企業努力やサイトにより販売・公開されているのが非公式の過去問です。
「非公式」ですが、試験に合格するためには、公式よりも「非公式」の過去問で勉強する必要があるのが現状です。
実際に出題された問題よりも、それらを分析して試験に合格できるように考え抜かれた「非公式」の過去問がありますので、心配する必要はありません。
文系で化学が苦手なのですが?
(答え)高度な知識は不要。勉強時間でカバーできる内容です。
文系か理系かを気にされるということは、高校~大学卒業の学歴をお持ちだと思います。
であれば、「苦手」意識は本当にもったいないです!
おそらく試験科目「物理化学」の勉強に不安を感じられているのでしょう。
たしかに、高校の化学の知識があれば、勉強時間は短めになります。
逆にいえば、高校の化学の知識がなくても、勉強時間を多くとれば合格できる程度の内容です。
文系でも理系でもない小学生・中学生が合格できる内容の試験です。危険物乙4は。
「苦手」意識はさっさと捨ててしまいましょう!
見たことがない問題が出題されるようですが?
(答え)間違いなく出題される。しかし、解けなくても合格できます。
私は、危険物乙4と甲種の試験を受けました。
経験上、乙4にも甲種にも、テキストや問題集、過去問サイトなどで「見たこともない問題」が出題されていました。
そして、「見たこともない問題」を解けませんでした。
それでも、乙4も甲種も一発合格できました。
「見たこともない問題」とは逆に、「見たことがある問題」も確実に出ていました。
テキストや問題集、過去問サイトなどで見たことがある、似たような問題です。
つまり、危険物乙4に合格するには、「見たことがある問題」を確実に解ける勉強をしておけば十分だということです。
「見たことがない問題」に不安を感じるよりも、「見たことがある問題」を確実に解けるように多くの問題を解いておきましょう!
口コミに難しくなったと書いてありました?
(答え)出題方法は変化している。しかし、合格に必要な知識は変わらない。
危険物乙4試験の解答方法は、五択の中から1つを選びマークシートを塗りつぶす方式です。
つまり、うろ覚えの知識でも「それっぽい解答」をカンで選んでも正解できる方式です。
危険物乙4のおおよその出題方法は
- 次のうち正しい(適切な)ものはどれか
- 次のうち誤っているものはどれか
これらは、はっきりと正解は分からないが、違うものを消去していき正解を導き出す方法で対応できます。
反対に、難易度がグッと上がってみえる出題方法があります。
- 下線部分のうち、すべて正しい(誤っている)もののみ掲げているものはどれか
- 〇〇である組み合わせとして、正しい(誤っている)ものはどれか
これらの出題方法では、正しい(誤っている)選択肢が確実に分かっていないと解けません。
しかし、正しい(誤っている)かを判断するための特別な知識は必要ありません。
これまで通り市販のテキストや問題集を解けば、十分に身につく知識です。
出題方法は、確実に変わってきています。ですが、難しくなっているわけではありません。
安心してください。出題の表現が変わっているだけで、難しくなってはいません。
危険物乙4は簡単!
各科目60%正解すれば合格ですよね?
(答え)科目によって60%正解する難しさが異なる。
危険物乙4試験の問題数は、科目により違っています。
試験科目 | 問題数 | 合格に必要な正解数 (60%以上の正答率) |
①危険物に関する法令 | 15問 | 9問以上 |
②基礎的な物理学及び基礎的な化学 | 10問 | 6問以上 |
③危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 | 10問 | 6問以上 |
ここで、問題数が15問の「法令」と10問の「物理化学」「性質・消火方法」を比べてみます。
合格基準である60%以上を正解するために、「法令」では6問も間違うことができます。
しかし、「物理化学」「性質・消火方法」では、10問中たった4問しか間違うことができません。
つまり、科目によって1問の価値が違います。
テキストや問題集を使って各科目同じように勉強したとしても、科目によっては不合格になる恐れがあります。
一夜漬けで合格できた人がいますよね?
(答え)います。しかし、あなたが合格できる保証はありません。
私は、間違いなく勉強をして合格した合格者の一人です。
実際に試験問題を見ましたが「一夜漬けで合格するのはギャンブル」だと思っています。
たしかに、一夜漬けで合格した人の口コミを見ます。
ですが、疑ってみる必要があります。
- 勉強せずに受かった武勇伝
- 合格すれば少なめに勉強時間を言ってかっこつける
- 努力したことのかっこ悪さを隠す
だいたい、合格者はかっこつけて、自分の努力を隠す傾向があります。
合格者の口コミを素直に信じずに十分な勉強を目指しましょう!
過去問さえ解いていれば合格できるよね?
(答え)問題数、使い方によります。
危険物乙4に合格するには、過去問が必要なのは間違いありません。
しかし、過去問の問題数が少なかったり、暗記するポイントを間違えると落ちてしまいます。
なかには、「一般財団法人 消防試験研究センター」公表の過去問だけで十分だと思い、落ちてしまう人もいます。
圧倒的に問題数が少なすぎるからです。
また、過去問を暗記する人がいます。まったく同じ問題の出題は珍しいにもかかわらずです。
出題方法が過去問と違うと、まったく対応できず落ちてしまいます。
暗記するポイントがずれているからです。
大切なのは、「過去問の正解を導くのに必要な知識を暗記すること」です。
ただ、過去問を解くだけでは意味がありません。
10日間ですぃ~と合格できるんですよね?
少なくとも11日は必要。過去問を解けるか確認が必要です。
きっとあの有名なテキストを使用される予定の人だと思います。
私もテキストの内容を確認しましたが、内容は合格に必要十分です。
もちろん、10日間で合格できるのは「理論上」です。
10日間勉強して内容を忘れずに、確実に暗記できている場合です。
理論上、過去問を使い、試験レベルの問題を解く日数1日を加えた11日間で合格は可能です。
しかし、過去問を解いて、手ごたえがなければ10日間で合格は無理です。
小学生でも合格できるんですよね?
小学生も合格しています。しかし、十分に勉強しています。
勉強意欲旺盛で、危険物乙4に挑戦し合格された小学生や中学生には、本当に感服します。
大人たちが勉強不足で落ちているというのに、勉強し続けた小学生や中学生を尊敬します。
小学生や中学生でさえ合格できるレベルの試験ではありません。
合格できるように勉強をした人が合格できる試験です。危険物乙4は。
油断していると確実に落ちます。
まとめ
少しでも「難易度」についての疑問は解消されたでしょうか?
危険物乙4は「難しい」のか「簡単」なのかは、受験する人それぞれの能力や状況で変わるもので、深く考えても意味がありません。
大切なのは「難しい」「簡単」ということに惑わされずに、「テキストの内容を暗記して、過去問題を解けるように勉強をする」ことです。
これを機会に「難易度」への不安や思い込みを解消して、合格への自信をつけてください。
自信をもって、危険物乙4の試験への挑戦を決め、勉強を開始しましょう。
きっと合格できます!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。