こんにちは、しばやんです。
危険物取扱者試験には、大きく「丙種」「乙種」「甲種」の3種類の免状があります。
「丙種」は、取り扱うことができる危険物の種類が限定されているため
- 乙4(乙種4類)の下位互換
- 取得の意味がない
との声もありますが、「丙種」でいい人がいます。
それは、将来「乙4」のメリットがまったく無い人です。
さっそく、解説していきたいと思います。
危険物取扱者 丙種について
合格率
各年度ごとの合格率は一般財団法人 消防試験研究センターから公表されています。
合格率は、48.5~57.1%です。
乙4(28.9~42.3%)に比べると合格しやすくなっています。
試験科目と問題数
試験は、3科目で全25問のマークシートを使った四肢択一式の筆記試験です。
試験科目ごとの成績がそれぞれ60%以上であれば合格となります。
試験科目 | 問題数 | 合格に必要な正解数 (60%以上の正答率) |
①危険物に関する法令 | 10問 | 6問以上 |
②燃焼及び消火に関する基礎知識 | 5問 | 3問以上 |
③危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 | 10問 | 6問以上 |
② 燃焼及び消火に関する基礎知識 は注意が必要です。
基本的な出題といえども、ほぼ間違えることができないくらい問題数が少ないんです!
丙種は「四択」、乙4は「五択」
丙種でいい人
将来も取り扱う危険物が変わらない
丙種免状で取り扱える危険物は以下のものです。
- ガソリン&灯油&軽油
- 第3石油類 (重油、 潤滑油及び引火点130度以上のものに限る。)
- 第4石油類及び動植物油類
危険物の種類が変わらない職種では、丙種で充分です。
将来、作業に立ち合わない、保安監督者にもならない
無資格者の作業に立ち合う機会もなく、保安監督者になるようなことがなければ丙種で大丈夫です。
学生時代、私がガソリンスタンドでアルバイトをしていた時も、店長が有資格者だったのでなんの問題もありませんでした。
そもそも、丙種以外を求められていなければ丙種でOKです。
将来も丙種で仕事ができる
今現在、丙種免状で仕事に支障がなければ、将来も「乙4」「甲種」は必要としないと思います。
昇給や人事評価にも影響しないと思いますので、別のことに時間とお金を使ったほうがプラスになるはずです。
私の先輩は、ビルメンテナンスの仕事に転職する前は大型タンクローリーでガソリンなどを運んでいました。
丙種さえあれば仕事ができたので、わざわざ勉強範囲が広い「乙4」を取る気などなかったと言っていました。
一般的に言われる「乙4」のメリットが、本当に自分にあるか確認することが大切です。
まとめ
危険物の取扱いにおいて必要最低限のことができればいい人は「丙種」免状を取得しましょう。
わざわざ必要のない「乙4」を取得することは、デメリットです。
もし、どちらにしようか迷っているのであれば「乙4」を取得した方が後悔しないと思います。
進学、就職、転職、昇給などの将来をみすえて悩まれているならなおさらです。
きっと、自分の中に期待するメリットが思い浮かばれているはずですから。
「丙種」を持っていた私の先輩も、資格手当というメリットができて「乙4」を取得されました。
面倒くさがりの方であれば、将来どうなっても対応できるように、1回の受験で「乙4」を取得しておいてもいいですね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。